今回は、金魚やメダカ、熱帯魚などの魚類を始め、カエルやイモリなどの両生類、亀などの爬虫類にイトミミズを餌に与えると病原菌や寄生虫・伝染病に感染することはあるのかについて解説していきます。
目次
イトミミズが原因で病気になるのは考えにくい
最初に結論から言うと、魚や両生類・爬虫類などがイトミミズを餌として食べたからと言って、何らかの病気になることは考えにくいです。なぜなら、魚などは私達人間と違って、生の生き物を食べたからと言ってお腹を壊さないからです。
また、これからこのページで詳しく解説しますが、魚や両生類、爬虫類などの病気は寄生虫や細菌など、魚から魚、両生類から両生類へ感染するタイプの病気がほとんどです。
簡単に言えば、牛肉を食べたからといってインフルエンザや結核などの人間同士で感染する病気にならないのと同じです。
このため、イトミミズを餌として与え続けても、イトミミズから寄生虫や病原菌などが伝染して病気になることはほぼないでしょう。
魚の病気はイトミミズから感染しない
まず、魚の場合、病気のほとんどは魚同士から感染します。たとえば金魚やメダカなどによくみられる白点病やエラ病などは原虫と呼ばれる小さな虫が魚の皮膚に寄生して病気になります。
この白点虫などの原虫は魚の表皮でしか生きられません。水中を漂っているときは卵になっています。
また、白点虫だけでなくカラムナリス菌などの細菌やウオジラミなどの寄生虫類も同じくイトミミズの体内では生きられません。
最後に穴あき病などの原因となるエロモナス菌は常在菌であり、どこにでも存在しています。このため、エロモナス病は魚の免疫が落ちたときなどに感染します。
魚の病気はほとんどがこのような伝染病なので、イトミミズが宿主になって引き起こされることはありえません。このため、イトミミズが原因となって魚が病気になることはほぼありえないでしょう。
両生類・爬虫類なども同じ
また、両生類や爬虫類なども基本的に同じ両生類同士や爬虫類同士から感染する病気がほとんどです。このため、イトミミズを餌として与えたことが原因で病気になることは考えにくいでしょう。
イトミミズが原因で病気になるパターン
イトミミズが病原菌を持ち込むパターンはほぼ考えられませんが、イトミミズが原因で病気になる可能性はあります。
与えすぎ
イトミミズは脂質が非常に多いため、大量に与えていると太りすぎてしまいます。このため、イトミミズは主食にするのではなく、配合飼料をベースにおやつとして与えるのがいいと思います。
水質悪化
イトミミズなどの活餌は配合飼料と比べると水を汚しやすいと言われています。
私は一度ブラインシュリンプをメダカに与えていたら病気が蔓延してメダカが全滅したことがありました。これは、ブラインは淡水では生きられないため水槽内で食べ残しが腐敗してしまったからです。一方イトミミズは食べ残しが発生したとしても水槽内でしばらく生きられるため、そこまで水を汚すことはありません。
ですが、水換えしないでいると当然ながらアンモニアなどが発生して病気になりやすくなります。こまめに水を換えたりして病気を予防するといいでしょう。
泥などから感染した可能性も
最後に、イトミミズはほとんどが野外採集品です。このため、川の泥などの魚の病気の原因である寄生虫が付着している可能性はあります。もちろん、ショップに入荷した段階で泥などは取り除かれていますし、そもそも宿主である魚がいない場合は病原菌はすぐに死んでしまうため、あまり神経質になることはありません。ですが、どうしても気になるのであれば一晩ぐらいエアレーションした水槽の中にイトミミズを入れてトリートメントしておくといいでしょう。
イトミミズが原因で病気になる可能性は低い
人間と違って魚や両生類などがイトミミズを生で食べたからと言って病気になることは考えにくいです。そもそも、人間は生肉を消化することができませんが、野生動物は生肉を消化することができます。イトミミズを餌として与えていると病気になるイメージがあるのは、我々人間の思い込みだと思います。
ただし野外品であればひょっとしたらイトミミズに病原菌が付着している可能性も考えられなくはないです。そういった方は養殖のイトミミズを購入するといいでしょう。
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